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「シマノの電動ロードコンポで段数表示!」 |
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作成2014/02/20 |
2月12日に東京地区で行われた(株)シマノ主催のテクニカルセミナーに参加してきました。今回もたいへん盛りだくさんだったのですが、今回のテーマはこのセミナーで教わってきたテクニックです。
自分も以前に同じことを考え、ちょっとだけ試してはみたもののうまくいかなくてパーツをほったらかしにしていたのですが、なんとそれを使ってばっちり段数表示ができました。すごく便利そうです!
(Mの表示はこの場面では意味なし。バッテリ残量とリヤの段数が明るい有機EL液晶ですっきり見て取れる)
今日のスポーツバイクの変速装置はリヤだけでも最大11段も調整ができるので「今どのギヤに入っているのか」が自分でもわからなくなることがあります。そこで段数表示があると便利です。じつのところメーカーのシマノ自身でもこのニーズは把握していて、リヤ10段のデュラエース(7800系)までは変速ケーブルの途中にかませて段数を表示させる小物パーツがありました。ところがなぜかここしばらくシマノはそういう機構を持っていなかったのです。
その後電動コンポのうちでもコンフォートバイク用の「アルフィーネ」だけには液晶を使った見やすい段数表示板が用意されました。ひょっとしてシマノの開発陣はしばらくの間“段数表示はライトユーザー向けの装備”と決めつけていたのかもしれません。しかし、目の前が暗くなるほど追い込んで走るトップレーサーたちにとっても「今どのギヤに入っているか確実にわかる」段数表示はぜひ使いたいことには違いないはずです。
そこで今回教わった改造で、アルフィーネの段数表示板をロードバイクの電動コンポで使うことができるようになりました。改造が可能なのは「Eチューブ」規格の電子ケーブルを使っている電動ロードコンポです(6770系、6870系、9070系)。
(当店でほったらかしになっていた「ディスプレイ」)
改造のポイントは、
という諸点です。ほかに「ジャンクションAボタンの第二の機能だった、“転倒してリヤメカのセーバー機構が働いてしまった時の復帰動作”が路上ではできなくなる」という点についても覚悟しておいたほうがいいでしょう。気になる費用は、アルフィーネのディスプレイとケーブル三本で1万5〜6千円、プラス作業工賃と交換するバーテープという勘定です。また、電動コンポ最大の魅力の一つである“エアロバー先端などの変速増設スイッチを設ける”という装備をしたいという場合には、システム全体の中で増設のために使える余剰のケーブルコネクターが少なくなっているのでさらに実験検証が必要です。
(TNIの軽量カーボンメーターマウントを加工して軽くて丈夫なステーを自作)
(液晶はしばらくすると節電で消灯しました。見やすくてスマートな位置に表示板を固定。)
(ステム先端に見えているメーターは、“超革新的パワーメーター”iBike NEWTON(当店記事)を自作マウントでつけたもの)
今回自分はこの段数表示板をつけるにあたって、リヤメカの一気変速設定を10段一気変速モード(リヤ10段変速仕様なので)に設定しました。従来だと段数表示がないので途中のどこで止めていいのかわかりにくくて使いづらかったのですが今後は段数表示が目で見えるので好きなところで目で見て止める使い方ができそうです。
なおそもそも今回この改造がセミナーで取り上げられたのは、各地の実験精神旺盛な方々がいろいろ試していることがシマノの目に留まったことがきっかけだそうです。自分も下のような皆様の記事を参考にさせていただきました。お礼とともに紹介させていただきます。まさに実験精神!感謝しております。
ニコー製作所さんのブログ 「シマノ Di2にシフトインジケーター 装着です!」
ソフトライドたけのこさんのブログ 「アルフィーネ SC−S705」
(上のリンクは別のウィンドウで開きます)
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