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「最新のトライアスロン&TTサドル登場」
セラSMP「T3」&「T4」

作成2015/06/01

近年盛り上がりを見せているトライアスロンやタイムトライアルのバイクに特化したデザインのサドルが、当店イチオシブランドであるセラSMP(別ウィンドウにて)から発売になりました。さっそく「サドルテストサービス」(別ウィンドウにて)対象に加わっています!

【まとめ】
尿道の圧迫回避をしっかり考える、セラSMPの新型サドル
ノーズの細さが普通で、普通の乗車感覚


1)そもそもタイムトライアル用のサドルとはどんなもの?


(右は普通サイズ、左が今回のT3で明らかに小さい)

タイムトライアル(TT)用サドルとは、タイムトライアル用に調整されたバイクで使いやすいように形状を工夫されたサドルです。

  1. 「TTサドルは小さい、短い」 : TTバイクはエアロバー(DHバー)を握って空力の良い姿勢をずっと取り続けることで最大の効果を発揮するバイクです。そのためいろいろ姿勢を変えながら乗りこなすマウンテンバイクやロードバイクと比べると腰の位置を動かす範囲が狭くなるのでサドルが小さくてよいことになります。また自転車レースの国際ルール(UCIルール)にサドル位置についての規制があり、これを満たすためにサドルの前部分(ノーズ)が短いほうが具合がよいというような事情もあります。
  2. 「TTサドルは深い前傾姿勢で乗る」 : TTバイクはロードバイクなどと比べて遥かに上半身が低く平らに前傾した姿勢で乗ることが求められます。これが空力の良い姿勢だからです。そのためにサドル前部分(乗り手の尿道が接触する部位)に圧力が集中して痛みを生じやすく、この点についてよく対策をしたデザインが必要とされます。

ここでご紹介するセラSMPの「T3」と「T4」(Tシリーズ)は、このようなTTサドルに求められる特徴を備えると同時に独自の工夫を加えて乗りやすいデザインを目指しています。

  1. 縦長穴あきデザイン : セラSMP社の十八番のデザインです。大きな縦長の穴によって体の正中線上の繊細な組織への刺激を避けています。
  2. やや太めのノーズ幅 : 前乗りになった時にサドル前部分での接触面積を増やして快適性を高めます。もっとも尿道部分で体重をそもそもまったく支えない他社のノーズレスサドルほど極端な太さではなく、普通の乗車感覚で乗ることができます。
  3. ショートノーズ : サドルを前進させて取り付けたときにも見た目上あまりにも前付きに見えにくいデザイン。なおかつ上記UCIルールをクリアしやすい形状です。
  4. 前後方向にフラットなサドル表面 : セラSMP社の他のモデルとの大きな違いがここです。SMPサドルは一般にサドル表面に前後におおきなくぼみを設けて骨盤をハンモックのように支えるデザインを取ってきました。しかしこれはサドルの前部が中央よりも高くなっているということであり、深い前傾を取ろうとするとサドル前部への圧迫感が強くなりやすい構造です。今回のTシリーズではサドル表面をフラットにすることでサドル前部への圧力増大を回避しています。
    それだけでなく、トライアスロンでの長時間走行ではサドル上で腰を前後に移動して姿勢をかえて疲労の蓄積を和らげることができるデザインにもなっています。

2)製品紹介


(左がT4,右がT3。かたちでは見分けがつかない)

セラSMP TTサドル T3
税別定価24,000円

対応体格 パンツサイズS/M/L(イタリアヨーロッパサイズ表記)=中ぐらいの体格向け
サドルサイズ 246mm x 133mm
重量 290g
カラー ブラック・ホワイト(別価格) 

セラSMP TTサドル T4
税別定価24,000円

対応体格 パンツサイズM/L/XL(イタリアヨーロッパサイズ表記)=大柄な人向け
サドルサイズ 246mm x 135mm
重量 295g
カラー ブラック・ホワイト(別価格)

どちらにもトライアスロンでバイクラックにひっかけることのできるフックがついています。


3)使用ミニレポート

しっかり前傾をかけて乗ったときでも普通のサドルとは比較にならないぐらい尿道部分の負担が少ない。乗ってみても両者の違いはほとんどわからない。ただしある程度しっかり時間をかけて乗った場合、尿道部分の圧迫については細身のT3のほうがむしろ痛みが少なかった。子細に見てみると、個体差かもしれないがT4のほうが尿道部分の溝の幅がほんのわずかだが狭い。このために圧力の逃がしが不十分になっていた可能性があると感じた。

COBB・フィフティファイブJOF(別ウィンドウにて)などのノーズレスデザインサドルと比べると良くも悪くも普通に近い、中庸な乗車感覚。Tシリーズはトライアスロン(TA)用と銘打たれてはいるものの、ペダルに体重が強くかかることになるショートのTAレースやロードTTでの使用によりマッチしているのではないかと思われた。

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