東京品川・武蔵小山のスポーツバイクショップ、スポーツバイク・ハイロードです。バイクフィッティング、インソール成形、イベント参加などご相談ください!

スポーツバイク・ハイロード
「バイクフィットプログラム」ご利用者の声(番外)
サドルとクランク交換

作成2014/09/22

2013年のリニューアル後に当店のバイクフィットプログラムをご利用くださったお客様より、さらに長期間経過した後のご感想を頂戴しました。作業直後に頂いたご感想(二本)は下のリンクからご覧ください。

実施日 2013/10/18
女性 40~50歳代 身長150センチ台後半
ロードバイク歴6年
作業ご希望内容: 「最近新車を購入したがどうもしっくりこないので原因を確かめ、併せてバイクを調整したい」
走り方のご希望: 「現在楽しんでいる走り方を無理なく続けられるようにしたい」
走る力: 「ショップの走行会に参加すると、グループが35~40km/hぐらいで走ることもあるがついていくことができる」「月間600km程度走行、ほぼ毎週末走っている」


1.セラSMPサドルに救われました
 小柄痩せ型女性で骨盤が狭く、もともとふっくら厚いサドルや幅の広いものは合いません。これまではスペシャライズドの薄くて細いToupe pro を使っていました。体重も軽いので走行中お尻(後方)が痛くなることは無いのですが、問題は股間前方でした。下の話で恐縮ですが、100km以上ロングライドした後トイレに行くと尿がしみてヒリヒリするのが常だったのです。穴あきサドルでも、穴があるのは中央部で前後は閉じているデザインのため、先端部が股間前部、恥骨の下の尿道がある辺りに当って擦れていたのですね。中央部が痛くなるので、走行中も半ば無意識に、座る位置を左右に微妙にズラしながら(つまりど真ん中に座らず)ごまかしていた気がします。でも、走った後にトイレが不快なくらいは仕方がない、そんなものだろうと思っていました。

 そんな時セラSMPサドルを試してみました。セラSMPサドルは中央部がすっぽり空いたデザインなので、そもそも、一番痛かった部分に当たるものがありません。これはいい!と思いました。これで一番の問題は解決しそうです。あとは、自分の好みの材質とデザインを選択するだけです。セラSMPサドルには素材も形状もクッションの厚さも実に様々なものがあるので、自分の体型や乗り方に合ったものを選ぶのが大切です。また、ポジショ二ングもデリケートですので、プロにフィッティングして貰うのが成功の鍵かと思います。その点、ハイロードではプロの監修のもと、実際に色々な形状のものを取っ替え引っ替え、かなり長い時間をかけてローラー台で試すことができたのでとても良かったです。サドルは、実際に距離を走ってみないとわからない部分もあるので、貸し出しシステムを利用する手もありますが、私にとっては、一度に複数のモデルを比較体験する方が手っ取り早く、面白くもあり、より納得のいく選択ができたと思っています。

 さて、サドルのモデル選択ですが、私の場合、①幅が細くて ②クッションが厚すぎない、というのが譲れないポイントでしたので、色々試させて頂いた結果、「EVOLUTION」(なんだか走りも「進化」しそうなネーミング)の白に決定、きちんとポジショニングして頂きました。カーボンレールでとても軽く、見た目もカッコ良くてとても気に入りました。

 サドル交換直後、1週間〜10日ほどはローラー台を30分くらい漕ぐと鼠蹊部、サドルを挟む左右両側の骨にサドル側面が当たる感じが出ましたが、その後消えて何にも無くなったところをみると、以前のサドルと当たり方が違うところに違和感が出て、慣れるとともに消えた、ということでしょう。
 何より驚いたのは、尿道付近の痛みが解消したことです。100~150km走ってもトイレに行っても「あれ?全然しみない!」ちょっとしたことかもしれませんが、この「ちょっとしたこと」が、サイクリングをずっと快適に、楽しいものにしてくれます。「こんなもんだろう」って我慢しちゃったらそこでおしまい。どんな些細なことでも、貪欲により良い形を求めることの大切さを改めて学んだ気がします。

 その後、ずっとセラSMPサドルに乗って快適なサイクリングを楽しんでいます。パッドの入ったレーパンでなくとも全然平気です。○○シマフレンド立川店長がセラSMPサドルの愛用者で、「フィッティングが決まるとサドルが消える」と言っていましたが、まさにそういう感じ。(ちなみに2013年のサイクルスポーツ最速店長選手権でベスト8に入った自転車店長のうち、立川店長含む3人がセラSMPサドル愛用者) 選び方とポジショニングさえ間違えなければ、サドルの存在自体を忘れさせてくれる、ストレスフリーなサドルだと思います。(穴が開いているので掃除もしやすいです)


2.クランクを変えて大正解でした
 また、昨年秋にハイロードでポジションを診て頂き、サドル交換とともにクランク長を170cm(カンパニョーロ)から165cm(スギノ)に換えて約8カ月。結論から言って、クランク変えて大正解でした。

 ふと気がつけば、この8カ月(色々と忙しくて3500km程しか乗ってないですが)、どこも身体が痛くなっていないのです!サドルを変えたおかげでロングライド後の尿道のヒリヒリは解消しましたし、その他の不調や、時々出ていた膝の痛みが全く出なくなりました。ハードに乗ると時々膝が痛むのも歳のせいかと思っていましたが、どうやらそうでもなかったようです。体格に不釣合いな長いクランクを意地でぶん回していたことが如何に身体に無理を強いていたかを思い知りました。

 換えた当初は踏み応えが軽すぎるような気もしたのですが、回転数が上がり、それに慣れると平地でも登りでも、走り自体が楽にスムーズになってきました。走った後の疲労感が違います。スピードが落ちるんじゃないかと思っていましたが、かえってアベレージは上がりました。(ローラー台で試してみると、以前は100回転程度だったのが110〜120回転をキープできるようになり、平均時速も1~2km程度上がりました。)7年ほど前にスギノのクランクを使ったときはカンパのコンポとの相性が悪く、特にインナーからアウターへのシフトが全然ダメでしたが、ここ数年間でスギノが進化したのか?メカニックの腕か?、今回はカンパ(アテナ)と組んでも全く齟齬をきたしません。(正直、驚きでした。)

 如実に効果を感じたのは6月22日の「ツール•ド•つくば」でした。たった十数キロのヒルクライムですが、峠2つの間の尾根道は平坦や下りもあり、結構こまめなシフトチェンジも必要なコースです。どしゃ降りの雨の中ではありましたが、シフトチェンジも全てスムーズにいき、とにかく足を回し続けることを心がけた結果、最後まで笑顔で完走することができ、そんなに頑張ったつもりはないのに実業団に食い込んでかなり上位でした。(初参加だったので自身の中で比較の対象が無いのが残念です)。また、適正なクランク長に変えたことで、自転車自体の見た目がバランス良くなったのも収穫でした。たった5mmの差が、色々な面でずいぶん大きな違いを生むとわかりました。

 とにかく、サドルにしてもクランクにしても、自分で「こんなもんだろう」と思い込まずに、プロの意見を聞いたり、色々試すのがいいと思いました。自転車は本当に奥が深いし、この先、年齢とともに自分の体力や乗り方も変わってくると思うので、自分の身体の声に敏感でありたいな、とも思いました。ポジショニングから一貫してお世話になったハイロードの青山さんには心から感謝しています。

(ハイロードより)今回も内容の詰まった素晴らしいレポートをありがとうございます。自転車が乗りやすく楽しくなった喜びが伝わってきて、こちらもとてもうれしくなります。これからも勉強してよりよいフィッティングができるように努めます。

★セラSMPサドル紹介記事(別ウィンドウにて)

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