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スポーツバイク・ハイロード
パワーメーター「iBikePro」コーナー
#7 「プロファイルを活用しよう!」編

作成2008/10/17

自分の走行パワー(W)が測定できる!パソコンで分析できる!という凄腕サイクルメーターです

iBike Pro(アイバイクプロ)とは体重などの初期値と、走行速度・勾配・風速のデータを組み合わせて乗り手の発揮パワー(ワット)を表示する「パワーメーター」機能を備えたサイクルメーターの一種です。2008年モデルの「iBike Pro with wireless HRM」モデルでは心拍計とケイデンス計も同時に装備しています。

1)走行後のデータ解析で、大幅にデータ精度が向上!

自分は第5回で作成した「プロファイル」をこのところ使用して走行しています。プロファイルがあるとなんといっても違うなあと思う点としては、走行後のデータの分析機能が強力で、データの信頼性がいっそう向上しました。

たとえば河川敷の平坦路を、「心拍からするとだいぶがんばっているはずなのに、どうもパワーの表示値が小さいな」と思いつつ走ったときにも、帰宅後にパソコンで分析してみると表示上の誤差が再計算され、自分が感じた運動のきつさ加減にいっそうマッチしたパワー値がデータとして出てきます。その結果、パワー値を使ってトレーニングプランやツーリング計画をたてることがよりいっそう正確で信頼できるようになりました

 注:どうもiBikeは、登坂の時の正確さに比べると平坦路でのパワー表示の誤差がやや大きいようです。下りや追い風もあまり得意ではない様子です。

もともとiBikeは走行データをパソコンに保存することを前提として作られているので、パソコン上の作業はまったく簡単です。基本的にはiBike本体からパソコンにデータをダウンロードしたら、"Auto Analyze"(自動分析)というボタンを押せばそれで終了、あとは分析結果を保存するだけです。

分析の前後でのデータの違いを自分で確認できるように、分析実施後でもワンクリックで分析前の状態を再表示できる機能までついています。

2)解析機能を応用してデータを修復!ホイール周長も走行後に修正可能!です。

(注:この項の記載は、iBike2ソフトウェアのバージョン=2.0.7、iBikeのファームウェアのバージョン=1.18、使用PCのOS=WindowsXP、という条件で記述されています。)

A)走行直前の直接入力値を反映したデータ解析

「プロファイル」というのは一種のデータセットで、お手持ちのiBikeのセンサーの癖(個性、感度のばらつき)を補正するデータが含まれているだけでなく、乗り手の体重・装備品などから決まる「全備重量」「空気抵抗係数x前面投影面積(CdA)値」「転がり抵抗値(Crr)」などが含まれます。また「ホイール周長」の値もプロファイルの一部として格納されています。

プロファイルを作成して実際に使用していくと、実際の走行時には作成時と若干体重や装備品が異なるために全備重量が異なることがあります。とりわけ登坂でのパワー測定で全備重量はきわめて重要ですし、それを確認するのは走行直前ですから、いちいちパソコンにつないでプロファイルを編集するのではなくそのつど手軽にiBike本体に新しい重量データを入力したくなるのが通常だと思います。
 また、走行直前のパンクなどで代輪を使用し、ホイール周長がプロファイルの値と異なってしまう場合もあると思います。この場合もいちいちパソコンにつないでプロファイルを編集するのではなくそのつど手軽にiBike本体に新しい周長データを入力したくなるのが通常だと思います。

ところがこのような個別の直接入力値は、走行後にプロファイルを使った「自動分析」を行うとパソコンの中に残存している元のプロファイルによって上書きされるシステムになっています(これにはこれで理由があるそうです。開発者談)。

そこでハイロードでは、データ解析機能の応用編としてこのような場合にも最新の直接入力値を反映したデータ分析が行える手順を編み出しました。これには製造元Velocomp社のテクニカルサポート担当氏が精力的に協力してくれました。ここで感謝に代えて記載します。
 手順の詳細は、当店でiBikeをご購入くださるお客さんに提供しているマニュアルの第4弾「プロファイルの活用(1)」にごく詳細に記載しました。このページでの一般向け無料アドバイスとしては、

ということを記載しておきます。ご興味のある方はぜひ試してみてください。これだけ書いてあれば簡単ですよ。わからないところはVelocomp社のカスタマーサポートもごく親切に教えてくれます(英語でEメールすれば良いだけです)。

B)走行後に誤った入力値を修正して行うデータ解析

 またA)の手順の発展として、「間違ったホイール周長値で走行してしまったあとでデータを修復すること」も可能です。
 ホイール周長はバイクスピードや走行距離といったきわめて基礎的な走行データの前提ですから、通常のサイクルメーターではこの設定を誤ったまま走行したら、その走行データはもはや意味をなしません。
 ですがデータを走行後に解析するiBikeではこの部分もあとから修正可能なのです。方法は上記のA)とまったくおなじです。ただ走行前にホイール周長の訂正個別入力をし忘れて走ってしまっているというだけの違いです。

 もちろん走行時にホイール周長値が間違っていれば、走行中の速度や距離などすべての表示に誤差が生じますから事前の訂正を忘れないに越したことはないですが、他のサイクルメーターと違ってiBikeではこのようなエラーを走行後に修復し、パワーや心拍といったデータを含んだ貴重な走行データを救うことができるのです。おもしろいシステムだと思いませんか?

注:この事後修復は全備重量についてもおなじように可能です。これを使えばたとえば、発汗で大きく体重の増減するタイプのライダーがヒルクライムタイムトライアルをする場合に、走行の前後で全備重量を測定し、その平均値を事後の解析に導入することでいっそう精度の高いパワーデータを得ることができる、そういった使い方も考えられますね。

当店ハイロードでは自店で取り付け・インストールなどの作業をした経験から、簡単で見やすいマニュアルを作成しました。現在全4弾(プラス番外編)まで制作しており、これらは当店でiBikeをご購入くださるお客さんに無償で提供しています。またこのマニュアルはこのコーナーに見られるような実体験を通じて随時内容を見直し、それまでのお客さんにもすべてアップデートとしてご提供しています。ぜひお問い合わせください。

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