Took a glance at CYCLEMODE2007 TOKYO

サイクルモード2007東京視察

(2007/11/18)

作成2007年11月20日

一般ライダーにとって今年最大の展示会になるサイクルモード2007の東京会場を、店を臨時休業にして視察してきました。午前中にモーニングライドをしてから出かけたので、午後なかばからの3時間弱で駆け足で回る強行軍となりました。


コラテックのカスタムメード実演

今シーズンからダイワ精工で取り扱いされるドイツのコラテックでは、熟練デザイナー、マウロ・サニーノ氏による採寸の実演がありました。乗り手の体格と乗り方とに合わせてバイクのセッティング・設計をすることは非常に大事なので、こういう取り組みが各メーカーにも広がって欲しいものです。

当店でも「バイクフィットプログラム」という名称で乗り手の体格と乗り方からバイクを調整したり選んだりするサービスを行っています。


マビックの新作ホイール「R−SYS」のカットサンプル

ブースの係員が他のお客さんと話しているすきに別の見物のオニイサンがホイールを横から斜めからごりごりと床に押しつけて剛性を試していて、見ているこちらが「ああ〜こわれてゆく〜」と恐かったです。でも壊れなかったのかな?カーボンスポークは中空で、見た目相当華奢な感じ。落車したときがやや心配ですね。


BOMAのフルカーボンハンドル

手ごろな価格で軽量、試したくなるような形状をしていました。でも基本的にはまだ贅沢品です。


LOOKの新カラーモデル

フレームのペイントもかっこいいが、それにあわせたパーツの組み付けも秀逸。輸入元O氏のたぐいまれなるセンスのたまものでしょう。尊敬しています。


加熱成形シューズに新顔登場(ルイガノ)

シマノが07シーズンに先陣を切ってスタートしたシューズの加熱カスタムフィット市場に、思わぬ伏兵が登場。ルイガノのシステムはシステム対応の靴をオーブンで65度で15分加熱し(長い!)ライダーに履かせて(熱くないよう靴下着用)自然冷却させるというもので、バキュームコンプレッサー(高い!)が必要なシマノに比べて導入がしやすい。おそらく他社も必ず追随すると思うので今後が楽しみ。導入機材のコストは販路が広がるかどうか(多くの小売店で実施販売できるかどうか)の分かれ目なので必ずポイントになります。

ただし、自分の知る限りでは65度というのはキッチン用途では中途半端な温度で、たとえば当店のシダスインソール成型用に買ったオーブンは最低温度80度の設計ですし、キッチン用の他の製品だとパン生地発酵用として40度の設定があるものを見かけましたが、65度を維持できるモデルは意外と少ないのではないかと思います。

靴自体の成形ももちろん大変有望ですが、その前により低コストのソリューションとして成形インソールを、お客さんには試してみて欲しいです(たとえば当店のシダスコンフォマーブルインソール成形)。

オーヴァルとトライゴンというややレアなカーボンパーツ取り扱いは上記ルイガノも扱うアキコーポレーション。(上写真)


東京サンエスでテリーのサドル一気乗り!

ずっと気になっていたテリーの女性用サドル、かねてユーザーからいいいいとは聞いているが、具体的にどのように「いい」のか、今回輸入元の東京サンエスは担当の坂井美紀さんから「今回は会場で試せるようにします」と伺っていたので、駆け足視察の中でもこれははずせない、と伺ってきました。

女性と自分男性の二人でああでもないこうでもないとサドルをとっかえひっかえ(そのたびにバイクに取り付けてくださってちゃんとペダルを回してみることができました)、都合6モデルほど試させていただきました。

文章で簡単に表せる感想としては、やはり女性は骨盤が広い、そしてそれにあった広さのサドルがあたりがナチュラルで快適に感じるらしい、ということです。テリーのサドルはパッド(スポンジ)にややコシのあるモデルが多く、
「幅広の面積でお尻を支えて、しかし柔らかすぎないパッドでレース走行などでのペダリングしやすさ(コシが不安定になりにくい)を確保する」
というバランスをとった作りになっていると思いました。

当店ではすでにテリーのサドルを相当数(現在5モデル)在庫しています。是非実物を確認しにお越しください。

乗るのに夢中で写真がありません。すいません。それに超多忙の中快くご協力頂いた坂井美紀さん、それに清野慶太さん、まことにありがとうございました!。


珍品!大変乗りやすい「三本ローラー」

サンエスのブースで出会ったお客さんのMさんに導かれてついてゆくと、ジェイミスのブースにこれが!そもそも3本ローラーというのはバランスが難しくてなかなか上手に乗れません。自分は学生時代の合宿中に体調を崩して外に出られなかったさいに半日プロ用の三本ローラーに乗り、その結果バランスをとろうとして膝に負担がかかりつづけて膝を壊しました〜、という苦い思い出があります(トラウマ)。

で、三本ローラーはキライだったのですが、これは実に簡単に乗れました。立ち漕ぎもいきなりできてしまいびっくり!

確かに視線を遠くにおくように努めるとか独特のノウハウは必要でしたが、これなら「誰でも乗れる」と書いてもウソにはならないなぁ〜、と思いました。そばにいたガイジンさんも興味∞で、「タメシテイイデスカ?」とやっていましたねぇ〜。

お値段15万円です。いかがでしょうか?


ダイアテックプロダクツでいいもの多数発見

不勉強で知らなかったのですがこちらではロード系でも良さそうなものを多数お持ちでいらっしゃいました。

●LEZYNEレザインの携帯ツール他アクセサリー:シャープなデザインと作り込みで、小物にこだわるオトナのユーザーに受けること必至!自分も実はクラッときました。

●超簡易型パワーメーター・iBikeアイバイクプロ:走行風を感知してワット数を表示するという思いもかけないシステムです。小振りでパワーメーターとしては破格の¥71.400−から入手できます。新製品では走行風のないインドアトレーナーでも使える&心拍計組み込みモデルが追加された模様です。これは要チェック!

パワートレーニングは欧米ではもはや選手の常識、だそうで日本にもこれからどんどんノウハウが入ってくるものと思います。当店でも「コンピュトレーナー」システムを導入、初期実験中です。

●KNOGノグのライトシステム多数:デビッドクローネンバーグの映画に出てきそうなちょっと(いやかなり)夜道で道に落ちていたら気味の悪い感じの「キモカワ」系ライト、ノグにいろいろと新作が出ています。バッグもなかなかおしゃれです。

●ローターバイクコンポーネンツの超軽量ステムは官能的。ここのクランクシステムは是非いじってみたい。

●まんなかに大穴が開いた皮サドル、セラアナトミカ。さわってみるとかなり柔らかい!

●YPKのカギ、ケーンクリークのホイール、ケンダのタイヤと、他にもいろいろあるようです。


深谷産業で専売品の新型トレーナーを発見。

新型も良いと思ったが、従来品のVFS−G−R(写真奥)が静かなので驚いた!確かに世界最高級の静粛性能です。良心的な価格と作り込みで、おすすめです。


フタバ商店で新ブランド「スターショット」を発見

ライフスタイル系のざっくりした質感のある生地で丁寧に作り込んだ一張羅ウェアです。街でのおしゃれ着に使用すべきか?お値段は相当高いです。


エリートの新システム「リアルパワー」実演

イタリアのエリートが、リアルタイム画像を表示してコースをシミュレーションできるトレーナーを発表しました。DVDで実際のレースコースが収録されており、超リアル!しかもトレーナーは20%の勾配を再現できると豪語しています。コンコーニテスト機能がついているのもリアルレーサーには魅力でしょう。室内でのパワートレーニングには強力な武器になります。

当店で機材として導入したレーサーメイト「コンピュトレーナー」との異同は、
◆レーサーメイトはコースがCG生成されていてリアルさでは劣るが、ユーザーが自分でコースを自由に生成できるという点はものすごいと思う。エリートはDVDで供給されるコースのみ使用可能と思われる。
◆エリートではどうなのか未確認だが、レーサーメイトは毎回使い始めにワット数をゼロ値調整するので各回の測定をかなり正確に比較できると思われる。
◆レーサーメイトは23万円の1モデルのみだが、エリートは入門モデル「リアルアクション」であれば15万円ちょっとなので、手が出やすい。
◆静粛性能では、レーサーメイトは最高レベルで静か。エリートは、ちょっと見ていただけなのではっきりとは言えないがこれと同等くらいかな?


プロファイルで2色のバーテープ発見。昔は2色用意して途中で別のテープに切り替えて巻い
たものでした・・・(古い)。

僕のすきなデローザ(個人の趣味)いつかこういうのに乗りたい・・・。

コルナゴも鉄バイクが気になって、つい写真とって来ました・・・。


番外編 Ride Life

帰ってから資料を見直していたらジャイアントの小冊子で見つけました。この5月にジャイアントの会長king Liu氏が台湾一周サイクリングを成し遂げたという。なんと73歳だそうである。

長年の夢を実現した氏のサイクリングは同時にジャイアントが掲げる目標である「Ride Life」(自転車に乗る喜びを分かち合う)の完璧な実践だと思う。いいお話をうかがいました。

(以上)


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