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「バーチャル室内トレーナー体験会、開催」
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作成2012/04/05 |
先日の日曜日(4月1日)に、ハイロードを臨時休業にして「室内(インドア)トレーナー」の体験会を催しました。
(途中から解説音声が出ますのでご注意ください)
1)インドアトレーニングとは?
自転車におけるインドアトレーニングのいいところはなんといっても、
信号や天候・時間などに左右されず、いつでも精度が高く密度の濃いトレーニングができること(トレーニングの内容向上)
であると思います。インドアトレーニングをうまく生活に取り入れることができると、レース派にとっての競技成績の向上という側面だけでなく、競技に興味のないサイクリング派ライダーにとっても大きなメリットが生まれます。
- 体を存分に動かす、というスポーツ本来の爽快感を安全に密度高く得られる(スポーツジム同様の機能)
- トレーニングが順調にできることによって、いざレースや週末の本格サイクリングなどで今まで以上に力がでて軽快・爽快に走れる(屋外走行の準備機能)
そこで自分はインドアにはインドア特有のメリットがある、屋外走行との使い分けが可能であると思うようになりました。
しかし従来のインドアトレーニングは壁に向き合って黙々とこぎ続けるような「面白味に欠ける」経験でした。この点で長続きしない人は多かったと思います(自分を含めて)。この点を見事に解消してくれるのが、ペダルを漕ぐにつれて画面の景色が動いてくれる「バーチャル室内トレーナー」なのです。特に大画面での「没入感」はすごいですね!画面なしでのトレーナーとはまるで別の体験だと思います。
今回はこの「バーチャル室内トレーナー」機能を備えた製品を2機種店内に用意し、参加者に体験してもらうイベントを催しました。「バーチャル室内トレーナー」は高額なモデルが多いので、興味があっても購入前に体験してみなければ踏み切れないという方が多いと思ったのです。
用意したのは、この分野の古典的名機「コンピュトレーナー」と、イタリア・エリート社の「リアルアクション・シリーズ」です。この二つを同時に密度高く体験することで深いレベルでの使用体験の比較ができました。
★コンピュトレーナー当店紹介ページ(別ウィンドウにて)
★リアルアクション当店紹介ページ(別ウィンドウにて)
なお、今回の体験会のために輸入元カワシマサイクルサプライ様より「リアルアクション」の貸し出しを頂きました。また、コンピュトレーナー輸入元HID様からは、代表であり各雑誌などでペダリング技術などのアドバイスをたくさん行われている彦井浩孝博士(運動生理学)にご来店頂き、直接参加者にアドバイスを頂くなど甚大なご協力を頂きました。ここに記してお礼申し上げます。
また、今回のイベントでは参加者を限定して密度を高めるため、また当店への日頃のご愛顧に感謝するため、当店メールニュース会員の限定募集で行いました。
2)こんなイベントになりました
イベントは日曜午後の3時間(13〜16時)で行いました。モーニングライド(朝10時まで)を行ってからの開催です。参加者は7人、お迎えする側はハイロード青山コンビと彦井氏の3人ですので総勢10人の小規模イベントでした。しかし店内の広さを考えるとちょうど良い規模だったと思いますし、その分和気藹々とつっこんだ質問などができたのでこれは大成功でした。
参加者は両機の説明を聞いたあと思い思いにそれぞれを試乗し、実際の乗りごたえを確かるとともに、彦井氏のご厚意で実施してくださった「簡易版・無料ペダリング解析」アドバイスを聞いて、おおいに参考にされていました。
彦井氏の「ペダリング解析」サービスは、通常は3〜5千円の料金を伴って行われている専門性の高いもので、コンピュトレーナーで一定のコースを走行したうえで、そのデータを定量化・グラフ化してデータシートを作成、アドバイスとともに提供するものです。ご興味のある方はどうぞ当店またはHIDまでお問い合せください。
★輸入元HID公式ブログ(別ウィンドウにて)
冒頭の動画には今回簡易版で行われた解析の様子が一部収録されています。
3)「コンピュトレーナー」(CT)と「リアルアクション」(RA)の比較〜「似ているようで違う」
今回は両機種を文字通り並べて同時に体験したので、その違いがより鮮明になりました。ハイロード青山の独断での比較紹介をごらんください。
コンピュトレーナー(レーサーメイト社)
- ○:パワー測定がきわめて正確なので、高精度のトレーニングで能力向上を確実に図ることができる(とくにエルゴモードでの使用において)
- ○:ペダリング解析(スピンスキャン)機能を使うとトレーニングしながら技術向上を図ることができる
- ○:3Dアニメコースを自由に制作して、オリジナル3Dコースでバーチャルトレーニングができる
- ○:3Dアニメコースでパワー一定のマネキンや過去の自分をバーチャルライバルとして登場させ、これらと競い合うことでモチベーションを上げたりペースを調整することができる
- ○:大変頑丈でまず壊れない
- ○:定評があるので各社から社外品のアクセサリーやソフトウェアが出ており、便利な機能拡張ができる
- ×:価格は高め(\228,000)。実写コース(リアルコースビデオ)は別売りで、1コース¥12,600とこちらもやや高額(※1)
- ×:自転車の付け外しがワンタッチでないので、女性など力のない人はちょっと不便
- ×:パソコンで使うソフトウェアの使い勝手がやや良くない(※2)
- ×:(いまのところ)実写コースの景色の美しさ楽しさではRAにかなわない(もともとCTのリアルコースはトライアスロンの国際大会を居ながらにして練習走行するため、というきわめて競技志向の強い理由に基づいて企画された)
-
※1:社外品の実写ソフト「エルグビデオ」というものがあり、こちらはアルプスなどきれいな景色で価格も50米ドル前後からとだいぶお手頃だそうです。
※:2012年夏リリース予定の最新ソフトウェア「レーサーメイト・ワン」では使い勝手や機能の大幅向上が予定されています(冒頭動画をご覧ください)
リアルアクション・シリーズ(エリート社)
- ○:ツールドフランスの実物コースをはじめ実写コースが非常にきれいで、価格も安い(1本¥4,000)
- ○:本体価格もややお手頃。もっともベーシックな「リアルツアー」が9万円弱(ビデオコース(VC)1本つき)、中堅機種「リアルアクション」が15万円弱(VC2本つき)、最上級「リアルパワー」が25万円弱(VC5本つき)です。
- ○:自転車の付け外しがワンタッチで確実
- ○:スプリング内蔵の「リトモフィート」装備で、屋外走行のように自然な左右へのスイングが再現できる
- ○:画面が動かないトレーニングモードでのコースプログラムがわかりやすい
- ×:パワー測定の精度を確保する仕組みになっていないのでパワー値を基礎とした高精度のトレーニングはできない
- ×:リトモフィートの強度がやや弱く外観上壊れやすい(機能上支障なし)
自分青山はこの二つについて、「CTはトレーニング機材として究極の存在を目指しており、その結果としてバーチャルライバルなどゲーム性まで備えるに至った、本質的にはハードなトレーニング装置」、「RAはトレーニング装置ではあるものの、娯楽性を加えることで動機付けを補強しようとしているもので、本質的には娯楽性が強い」、と感じました。とくにパワー測定の正確性の有無がこの違いの背後にあるように思います。
4)質問コーナー
- Q1:CTとRA,どちらが静かでしょうか(夜間の使用などを想定して)?
- A1:静粛性能はほとんど変わらないと思いますが、高速回転させた場合にはゲルローラーのエリートの方がほんのすこしだけ、静かかも知れません。しかしシミュレーションではそもそもあまり高速で回転させて使うことはないのでそこに意味はないとも思います。
- Q2:どちらのほうが飽きずに続けられそうでしょうか?
- A2:ゲーム性が強い、飽きないという点ではCTの方がいいような気がします。バーチャルライバルの設定で対戦ゲームをビジュアルに楽しめること、3Dアニメーションですがビジュアルコースを自由に製作してそこで競えること、これらはエリートではできないことであってなおかつハイロードの二人は日々恩恵を感じている部分です。
- Q3:エリートではバーチャルライバルのような機能は使えないのでしょうか?
- A3:エリートでもバーチャルライバルというかぺーサーを設定できるのですが遷移画面上には出てこず、コースプロファイル(標高の推移グラフ)上をマーカーが移動表示されるのにとどまります。またエリートでもコース自作はできるのですが、遷移画面によるビジュアル表示はできず、コースプロファイルの製作のみとなります。
- Q4:どちらのコースのほうが走って楽しい感じでしょうか?
- A4:実写コースの豊富さ、美しさでいうとリアルアクションの圧勝です。自分の作ったサンプルをふたつほどご覧ください。
マドレーヌ峠(ツールドフランス)(別ウィンドウにて)
ザルツブルグ(ドイツ・世界選手権コース)(別ウィンドウにて)
ただ、今回のイベントで皆さんの反応を見ていると、CTの高機能に興味が集中してしまい、「景色がきれいなだけではつまらない」というようすの方がほとんどでした。これは自分青山にとっても新発見でした。
他にも疑問があるときはどうぞお気軽に当店までお問い合せ下さい。
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