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瞬間パンク修理の最新アイテム 「マルニ・クイックショット」

作成2012/12/08

スポーツバイクにつきもののトラブル「タイヤのパンク」、これをスマートに解決するアイテムが発売されました。どうぞご注目！

軽量で使い方が簡単な最新パンク修理アイテム

マルニ・クイックショット
￥１，０５０税込
瞬間パンク補修材
対応タイヤサイズ：７００ｘ１８〜２３Ｃあるいは同等以下のエアボリュームのタイヤ・フレンチバルブ専用

製造元のマルニは大型建設機械や自動車のタイヤの修理用品を手掛ける業界大手のメーカーです。最近はシマノと組んでロードチューブレスタイヤの内側に張ってパンク（タイヤの破れ）を補修することができる補強入りパッチセット「タイヤインサイドパッチ」（当店でも在庫しています）を発売して注目を集めています。

今回発売されたこの「クイックショット」は缶に天然ゴム乳液と液化ガス(LPG)が封入されていて、パンクしたタイヤのバルブにアダプターを付けて中身を噴出させることでパンク穴をふさぐと同時にある程度タイヤの内圧も回復させるという製品です。１９８０年代以前から存在する「アンチクレベゾン」の最新バージョンといえるでしょう。特徴と注意点は以下のようなことが挙げられます。

• 超軽量62g（実測）、しかも修理にあたってチューブを交換したりしないので迅速で手がほとんど汚れないというメリットがあります。
• 付属のアダプター（下写真）が秀逸。しっかり固定できて内容物が漏れにくい構造です。
• クリンチャー、チューブラーおよびチューブレスとあらゆる形式のスポーツバイクタイヤに使用できます。

（秀逸な専用アダプターがもれなく付属する）

注意すべき点としては、

• 1mm程度の小穴の補修を念頭に置いており、これ以上の大きな穴や裂け目はふさげません。
• １本で修理１回の使い捨てです。
• 中身を完全にタイヤ内部に送り込めた場合でも内圧は３気圧程度までしか上がらないので、本格スポーツ走行を続行するのであれば携帯ポンプやガスカートリッジでさらに加圧してやる必要があります。しかもあまり無造作に圧を上げるとせっかく直った穴部分がまた開いてしまう危険もあるのではないかと思います。
• 応急修理なので余裕のできたときにチューブ交換やパッチ張りなど本式の修理をする必要があります。
• チューブレスホイールで使用する場合、内容液とリム素材の相性によってはリムが腐食する可能性があるので、チューブレスで使用した後は早めにタイヤを外してリム内壁を掃除することが推奨されています。
• あらかじめタイヤの中に入れておいてパンクを予防する性能を期待するような使い方はできません。
• アダプターや缶を外すときに少量の内容物が泡状になって吹き出す可能性があるので、汚れを拭い取る準備が必要です。
• 一般的なサイクリングであれば、大きな穴があくパンクに備えて通常のパンク対策（予備のチューブやタイヤなど）は別途携帯していたほうがいいでしょう。

このように詳しく見てゆくといろいろ癖がある製品なのですが、用途を限って考えると大変すばらしいといえると思います。

• 通勤途中やショートのトライアスロンレースなど、パンク修理に寸秒を惜しむ場面ではチューブなどを交換せず秒速で修理が完了するのが素晴らしい。
• グループライドの途中で修理に仲間を待たせられないときなども好適。
• チューブレスタイヤのパンクはじわじわ空気が抜けてゆく小穴タイプが多いと自分は思いますが（過去１年間で自分が経験したチューブレスでのパンクはすべてこのパターンでした）、こういう時に迅速に修理ができて、しかもチューブを入れてしまって走りが鈍くなるデメリットも避けられるので、とりわけチューブレスホイールとの相性がいいと思います。※ただしいったんタイヤビードを落としてしまったらこの製品では対応不能ですので注意が必要です。
• 事実上修理が不可能な高級チューブラータイヤを使っていてピンホールパンクに遭遇した場合、これまでだとあきらめるしかなかったですがこの「クイックショット」を使えば応急処置ながら延命を図ることができます。

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