青山宏康・個人企画
(注:ハイロード開店前だったので個人で企画したものです)

ノリクライムツアー2007

参加レポート

2007年8月10日
改訂2008年5月10日

「乗鞍」ヒルクライムコースを楽しみ尽くそう!
「乗鞍本戦よりもおもしろい!」ノリクライム・ツアーを、2007年7月28日、29日に実施しました。

今年2007年も仲間と一緒に大自然の中サイクリングを満喫してきました!ぜひレポートをご覧頂いて、来年は ご一緒にいかがですか?


【ノリクライムとは?】

毎年8月末に長野・乗鞍高原で開催される超人気ヒルクライムレース「全日本マウンテンサイクリン グIN乗鞍」と同じコースを使ったサイクリング企画です。

●国内有数の美しく雄大なヒルクライムコースに挑戦できます。しかもコースは大半の区間がマイカー規制でたいへん走りやすいです。

●乗鞍本戦は人気過剰のため参加も困難。またレースでは多くの参加者で混雑しますが、このような 不自由をさけて自由に走れます。

●本戦と同じコースを使用し、また数週間前の日程で行うのでレースの調整にも最適。この日程はま た現地の天候が安定し晴天がもっとも期待できる時期でもあります。

●登りが嫌いな人は、コースの上まで、または途中までバスを使って輪行で上がってしまうという、 サイクリング企画ならではの裏技もあります。また、レースコース以外の道路をサイクリングするこ ともできます。こちらは登りもコースほどはきつくなく、雄大な乗鞍高原の眺望を満喫できます。

●宿泊は天然温泉で人気のペンション「ペンションのりくら」。サイクリストのご主人がライダーの気持ちを考えたもてなし で歓迎してくれます。



2007年のツアー要項(参考資料)はこちら
2007年の参加者に配布した「旅のしおり」セットはこちら
2007年のツアーアルバム(抜粋)はこちら(別ウィンドウで開きます)
2007年の参加者のご感想・ご意見はこちら
★参加者KNさんが最新機材「i-Bike」で記録したデータから作ってくださった乗鞍コース勾配図はこ ちら


【イベント日記】

7月28日
 いよいよノリクライム当日。昨年は出発がやや遅かったために渋滞につかまり、初日午後のサイク リングが短時間しかできなかった反省から、朝6時半にJR新宿駅東口ロータリーに集合。目印のス ターバックスが閉店していてあわてたが、皆さん問題なく集まってくれていてひと安心。今回は総勢 で10人と手頃な人数である(翌日日曜の朝にはさらに2名の仲間が東京より長駆飛び入りしてくれ た)。

今回は市川在住のY夫妻が仲間を何人か自家用車に受け入れてくださったのだが(ありがとうございました!)、青山調達のレンタカーワンボックス、通称「難民船」には青山&青山妻(M子さん)を 含む6人が搭乗、今回もわいわい楽しい移動となった。自転車は前輪とペダルをはずしてややコンパ クトにして自動車に積載、6台だとだいぶ余裕がある。積み終わって新宿を出発したのが7時ちょっと過ぎだった。

ところがその直後に大失敗!新宿でなんと道を間違え、高速に乗るまでの15〜20分ほどもムダに してしまった。これには青山大反省、皆さんすいませんでした!このこともあって今回も渋滞にだいぶつかまってしまい、中央高速経由長野道松本IC到着は12時半(つまり5時間もかかっている・ ・・)になってしまった。

***

走る時間を確保したいので昼食はコンビニですませる強行軍で乗鞍を目指すが、現地に近づくにつれ て雲行きが怪しくなり、ついには本降りに。確かに予報は曇り時々晴れぐらいでよろしくなかったので、高山の乗鞍ではきっと保たないだろうと覚悟はしていたのだが、やはりがっかり。ところがなんと後数キロで到着というところで空は晴れ上がり、路面も濡れていないではないか!こ れには一同おおいに元気を取り戻し、ペンションの場所を確認してから乗鞍の登山コースのスタート 地点「観光センター前」に降り立った。

渋滞の状況次第で最後まで確定できなかったのだが、今回は土日とも天候があまり良くないようなので、できる限り乗鞍コースは早めに走ってしまい、日曜を予備日にするような希望でいた。今回は到 着時間が2時ちょっと前、走り始めが2時15分と、山の日暮れの早さを考えるとぎりぎりの時間だったが、「16時30分まで登って、頂上につけなくてもそこで折り返し」というルールで一同コー ス頂上の畳平を目指してスタートした。

各自のコースタイムは別資料「ノリクライムサーキット(仮称)」に譲ることとするが、今回のメンバーはなんと皆さん健脚なこと!クロスバイクのKJさんは2時間04分(自分青山でもこのバイクでこのタイムはかなりキツイのでは・・・)、26インチロードのMさんは1時間49分と皆さん速い速い!それでいて楽しくリラックスして皆さんサイクリングとしても存分に楽しんでもらえたようで 、企画者としてはとてもうれしく手応えがありました。

最後に頂上に着いたのはM子さんでちょうど16時半頃、麓の駐車場に戻るとすでにかなりのメンバーは麓のペンションに移動していたので、自分青山も難民船を動かしてペンションに移動、17時半頃宿に落ち着いた。

ペンションの呼び物、天然の白濁温泉で汚れを落として18時半から夕食。このペンションは食事も最高!デザートまで付くフルコースを今年も全員でゆっくり楽しんだ。率直に言ってこのサービスに してこの宿泊料金は格安だと思う。

食事の合間に翌日の予定について確認し、いったん解散。一服して20時半から自分青山が希望者対象に「速く・安全に・楽しく下りを走るコツ」講習を行った。

講習の内容は割愛するが、要するにオートバイやスキー等他の分野ではある程度まで確立されている 「走り方」についての体系的知識が、自転車の分野ではまだまだ不十分と感じる。このミニ講習はそ の部分について補い、翌日以降の安全なサイクリングに役立ててもらうために行った。講習には結局 全員が顔を出してくださり、そのあとそのまま談話室(居心地満点!)で23時過ぎまで歓談して過 ごした。ペンションより談話室に差し入れをして頂いたことも忘れられない。

***

7月29日 
窓から差し込む朝日で目が覚めた。時間は6時半頃。今朝も予報とは裏腹に青空が広がる良い天気。この日の予定はメンバーのうちS口さんとKNさんのお二人が今朝も乗鞍のコースを走 るために早起き(ペンションからは朝5時半におにぎり弁当を提供して頂いた)、ほかのメンバーは 7時半からペンションの朝食を頂いてから近隣の白樺峠を目指して20〜25kmていどのミニツーリング予定。宿は朝のうちにチェックインしてしまうが荷物はその後も談話室で預かってくれ、自転 車に乗ってからは再度お風呂も使わせていただけるという、実にアットホームでありがたいおもてなしを受けた。

 ここで驚いたことに、朝6時半に宿の玄関にモーニングライドで見知った仲間が(PさんとSさん )いらしていたのだ。聞いてみると急に予定が空いたとかで早朝3時半に東京を出て高速を駆け、6 時半に乗鞍に到達したとのこと。いやはやお疲れさまでした。このお二人とツアーの仲間KNさんが 乗鞍コースを自主計時で登り、もう一人のツアーメンバーS口さんは当日現地主催の草レース「あづ みのカップ」にエントリーする形でより本格的に同コースにタイムアタックした。このグループの走 行は8時半頃から。S口さんはレースの個人タイムトライアル出走時間が9時19分だった。

一方自分青山はじめ多くのツアーメンバーは昨日しっかり乗鞍コースを走破しているので今日はまっ たりミニツーリング(サイドツアー)。その前に、あわただしいレース参加だとまず味わえないペンションの朝食メニ ューを満喫した。これがまた最高で、厚切りトーストに色とりどりのジャムや卵で量もたっぷり、コ ーヒーもゆっくりいただいてまさしくリゾート気分横溢のひとときでした。このあとツーリング組は 朝9時ペンション前集合で、全員そろって白樺峠に向かいました。

このミニツーリングで一番きつかったのが、朝一番のペンション前から鈴蘭観光センターまでの登り 区間だった。距離はたいしたことないのだが朝一番で体が順応できていないのに相当の急勾配で、皆 さん必死。自分青山もかなりきつかったが、ただのぼるのでは引率者として芸がないのでメンバーの一人のお尻を押して「ターボ」で登るのを助けた。

観光センターで全員一息ついてから(ここであづみのカップにでていた輸入商社EスポーツのO部さ んに偶然出会った。O部さんタイムはどうだったのかな?)白樺峠方面へ出発。コースはまず下り傾 向で始まり、「白樺橋」までは標高が落ち込んでゆく。途中で高原牧場の前を通り、白樺の林を抜け 、大いに乗鞍の自然を楽しんで進むうちに白樺橋到着(ペンションから約7km)。断崖に架かった 橋からの絶景を楽しみつつ一同小休止。出発は10時ちょっと過ぎだった。

ここからは尾根を右にしながら標高を徐々に稼いでいく。途中からは左手の谷側に乗鞍高原の雄大な パノラマが開け、眺望を満喫しながら走った。結局ペンションから11kmほどでこのコースの最高 標高地点に到達。標識はなにもないが、景色を見晴らせる駐車場がある。あとで地図で確認したとこ ろ、「白樺峠」という地点はこの先ちょっと下ったところの、白樺池のほとりということになってお り、現在はここに有料林道の料金所も設けられている。

走っているときにはそこが最高地点とはわからなかったが、あまりに景色がよいので皆で記念撮影。 このあとさらに先に進んだが、どんどん標高が下がってくるので、池のほとりで皆には引き返しても らい、一人先行してしまったMさんを追って自分だけさらに下る。と、数キロでMさんも後続を待って止まってくれていたので、一安心。下までおりてしまったら急坂を10kmも登り返すところだっ た。

皆を追いかけて行くと白樺橋をすぎたところ、観光牧場の第2駐車場で皆自分たちを待って休憩していてくれた。名物ソフトクリームをここで堪能し、またゆっくり休憩もできた。結局この日はペンシ ョンに12時過ぎに帰着。一番遠くまで行った自分は走行距離33.5km、実走行時間は約2時間 だった。

***

このあとは渋滞に捕まらないように急ぎ足で東京へ移動することになる。お風呂を頂いてペンション を出たのが13時15分頃。難民船は渋滞を恐れて名物信州そばは食べずに移動することにするが、市川のYさんはおそばを諦めたくないということで、ここで別行動にした。Yさんに同乗のKJさん 、Aさんともここでいったんお別れ。その代わりに、今朝猛スピードで東京から駆けつけてくれたPさんSさんの車と難民船とで連れだって行くことにした。

できる限り渋滞を避けるために昼食も再びコンビニですませつつ先を急いだので、八王子をすぎたの は昨年よりもだいぶ早い19時ころだったのだが、ここでまたハプニングが発生。調布で高速を下りたかと思うと猛烈な黒雲が発生してたちまちバケツをぶちまけたような豪雨になった。各自自走で帰宅というのは無理があると判断して、川崎のKNさんをまず自宅まで送り、雨が弱まるのを期待して ファミレスで夕食(皆でゆっくりしてこれはこれで大変楽しかった)、雨が弱くならないので覚悟を決めて、残る同乗者MMさん、S口さん、Mさん(いずれも品川在住で助かった・・)を順番に自宅 まで送り届けて帰宅した。

難民船から自分の荷物(バイクとサポート機材少々)を降ろし、給油してレンタカーを店に返して(このころには雨はやんでいた)帰宅したのが結局0時10分頃だった。

Pさんのシルバーのワンボックスとは渋滞を抜けるまで一緒にいたのだが、時間がおしてきたので休憩のタイミングがわかれた八王子手前でお別れ。Yさんの車は21時前には無事帰着されたとのこと 、しかも同乗のお二人を無事にご自宅&輪行の駅までお送りくださったとのことで大変ありがたかったです。
(本編以上)


【お会計について】

ツアーと名乗りながら、費用には移動の費用が含まれません(汗)。「難民船の同乗者はレンタカー代・高速代・ガソリン代を折半」というのが従来までのスタイルだったのですが、今回は市川のYさ んの自家用車が全面協力だったので、Yさんのガソリン代・高速代も費用に加えてツアー参加者全員 で割るという方法をとりました。その結果、交通費関連はお一人¥6500−ですみました。

これとツアー参加費¥10000−(1泊2食の宿泊費・サポート費含む)を加えた金額が今回の費 用ということになりました。
※途中のお昼やおやつ代は別途です(笑)


【ノリクライムコース勾配データ】

(i-Bikeパワーメーターによる。KNさんご提供)

i-Bikeとはコースの傾斜・対気速度(要するに風速)・速度などのデータを計測し、乗り手の体重等の基礎データとあわせて、どれくらいのパワー(W)を発揮できているかを測定する最新式の自転車用コンピューターです。競合品と比較して格段に手頃なことから大いに注目されている機材です。


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