東京品川・武蔵小山のスポーツバイクショップ、スポーツバイク・ハイロードです。バイクフィッティング、インソール成形、イベント参加などご相談ください!

スポーツバイク・ハイロード
「足底傾斜の調整に「BikeFitSystems」入荷!」

作成2010/02/02
更新2010/02/09調整の模様を収録しました!。劇的な膝の動作改善をどうぞご覧ください!
更新2010/03/11クリートウェッジミニインプレ!(こちらです)
(100406)BikeFitSystem社製品の日本語公式ホームページができましたが、そこに当店制作の動画を提供しました(公式ブログ内)

足もとの悩みを解決してくれる便利なアイテム「BikeFitSystems」の製品が入荷してきました。従来当店で取り組んできたインソール整形と相まって、足もとのパワーと快適さをより多角的に追求できるようになりました。


1)「BikeFitSystems」の製品とは?

 ほとんどの人の足の裏は少し内側に向いた状態になっていることがわかっています(内反。スキーの外エッジに乗った状態)。この状態でペダルを真上から踏みおろそうとすると膝が内側に流れたり、これを補正しようとして膝の軌道が不安定になったり膝周りの組織に負担がかかったり、疲労や痛みが出ることもあります。疲れてくると膝が不安定になるようなら、やはり足の内反に原因がある疑いがあります。

 このような不都合を修正するために考え出されたのが「BikeFitSystems」の「クリートウェッジ」と「ITSウェッジ」です。クリートと靴の間や、インソールと靴の間に、足裏の内反を打ち消す傾斜のついた薄い板(ウェッジ)を入れることで、内反した足でもまっすぐにペダルを踏みおろせるようになるのです。
 またペダルの左右の踏み幅(Qファクター)を延長するスペーサ−類や、クリートウェッジを使った場合に必要となる長めのクリートボルトや、内反角度の測定機材など関連するニーズを満たす小物を丁寧にそろえているのがこのメーカーの特徴です。

 BikeFitSystems社は本国アメリカではバイクフィッティングサービスやフィッターの育成なども行っている、バイクフィッティング関連では大手といってもよい事業者です。それだけに現場で実際に必要になるアイテムをきちんと把握し、市場に供給することができるのでしょう。

 当店では以下のような商品を販売開始するとともに、各種調整作業の受付をはじめます。このページの該当部分をごらん頂いて、ご興味をお持ちくださったらぜひお気軽にご相談ください。


2)「靴に入れるだけ」、もっとも手軽な「ITSウェッジ」

BikeFitSystems・ITSウェッジ
4枚セット¥2,480税込

サイズ:6−7(23.52〜5.5)、8−9(25.0〜27.5)、10−11(27.0〜29.5)、12−13(29.0〜31.0)(現在欠品)


(靴のなかに入れると、このように足底があたる角度が変わります)

お使いの靴のインソールの下に挟み込むだけで手軽にウェッジ効果を得ることのできるアイテムです。着脱が容易なのでテスト使用に最適です。1枚で得られる傾斜角度は1.5度で、同サイズが4枚1セットになっています。

ITS試用インプレッション
○入れるのはとても簡単です。硬いので足裏にちょっと違和感がありました。
○母指球あたりが盛り上がった感じがするのですが、これは短時間で慣れました。
○前足部だけについて内側が盛り上がるので、その分だけ土踏まずとインソールの当たり方が変わります。シダスなどの矯正インソールを使っている場合にはちょっと慣れないし改変を要すると思います。

○ペダリングすると明らかに膝が開いた軌道で上下するのが感じられました。自分の場合1枚だけ入れて(角度1.5度)試しましたが、これだけで膝が上がる際に外に出すぎてしまい、これを戻そうとするのに膝周りの筋肉や腱を普段と違うやり方で使わねばならず、違和感を感じました。
 膝の軌道はこのような微調整を繰り返さねばならないので安定せず膝が左右に振れ、またストロークごとに軌道が一定していません。ちょうど先日ITSウェッジを入れて調整してあげたお客さんの、調整前の膝の動きに似た感じになったのです(下参照)。
 今現在このような不安定な膝の軌道に悩んでいる方には取扱がきわめて簡単なこのITSウェッジでまず動作の変化を確認してみると良いと思います。(2010/02/09)

3)クリートと靴の間に装着する「クリートウェッジ」

BikeFitSystems・クリートウェッジ
8枚セット(スクリュー付き)¥2,980税込

タイプ:SPDクリート穴(2穴)仕様、LOOK穴(3穴)仕様、スピードプレイ穴(4穴)仕様の3タイプがあります。


(左:SPD(2穴)用、右:LOOK(3穴)用。いずれも8枚組)

タイトな靴でも使うことができる、クリートと靴の間に挟んで固定するウェッジです。1枚で得られる傾斜角度は1.0度で、8枚1セットになっており、必要になるかもしれない長めのスクリューもセットになっています。


(ITSウェッジと比べると1枚の角度が少なく微調整に向いています)

<クリートウェッジミニインプレ>(2010/03/11追加)
 ハイロード青山が自らクリートウェッジを使用してみました。
 使ったのはLOOK三穴仕様。以前から膝の軌道がやや不安定になりやすかった左側のみ、1枚だけ入れてみました。わずか1度という微妙な調整量です。
 折から荒天のため室内トレーナーでペダリングすることになりました。室内トレーニングは外乱要因がないためペダリングの感覚に集中しやすく、この手の調整作業にはうってつけです。最初の一回のテストですでに興味深い現象がいろいろ観察できました。

  1. ペダリングパワーが増した。従来左脚は5ポイントほど右より弱かったのですが、「コンピュトレーナー」を使用して左右のばらつきを観察したところ、特に意識していないのに左のペダリングパワーが増大し出力がより均一に近くなっていました。左右のパワーに差がある人はウェッジによる補正が有効かもしれません。
  2. 膝に軽い違和感があった。これまで20年以上ウェッジなしでペダリングしてきたわけで、それを変更する移行期の現象だと思うのですが、ウェッジを入れた左膝の前内側付近に今まで感じたことのない違和感(痛みとまではいかない)が感じられました。これはひどくなるようならすぐに使用を中止しますが、経過を引き続き観察します。

(わずか1枚のウェッジでも動きが変わる!)

4)ペダル軸を延長!20mmペダルスペーサー

BikeFitSystems・20mmペダルスペーサー
左右2個セット¥3,980税込

ペダル周りのセッティングを調整するためのこんな思いきった構造のアイテムも発売しています。通常のペダル軸にはめて使うワッシャー状のスペーサーもあります。

BikeFitSystems・1mmペダルスペーサー
10枚セット¥980税込

1枚¥163税込(当店独自設定)ばら売りもいたします。


5)足裏の傾斜など各部を測定・調整します


(前足部測定器ForeFootMeasuringDevice。作業用に用意しました)

測定およびクリートなどの調整作業
30分3000円(税込)より各種ご利用頂けます。

(要予約。お電話にてご相談ください。ハイロード03-6413-7168)

 上にご紹介したウェッジなどを的確に使用するには、やはり乗り手の身体のアライメントや動きの癖をきちんと把握して専門的にフィッティングした方がよいと思います。


6)膝の軌道補正作業の実際を収録しました!

ここに掲げた動画を、輸入元の日本語公式ウェブサイトに提供しました(公式ブログ内)。(100406)

 当店ではここにご紹介した前足部測定器FFMD(Fore Foot Measuring Device)を使用して足裏の傾斜を測定したうえで適切なウェッジを装着したり、ペダリングの際の膝の左右へのブレをレーザーによる垂直線投影と高速度動画撮影(スローモーション動画)によって観察したうえでの適切なウェッジ装着など、様々な方法でお客さんの支障を解消するサービスを準備しました。

 今回早速ご用命いただいてお客さんに実際に作業を行い、その模様を収録しました。劇的な膝の動作の改善をどうぞお確かめください。

<作業内容>

  1. 膝の動きの現状チェック(レーザーおよび高速度動画を使用)
  2. 足底角度確認(FFMDを使用)
  3. クリート位置調整
  4. ITSウェッジ仮挿入と動作確認を反復(レーザーおよび高速度動画を使用)

今回の所要時間 約2時間


(自分の膝の動きをスローで確認。レーザーで垂直線を投影して基準にします)


(足裏を測定して使用するウェッジの量を仮に決めます。最終調整は乗り手の快適さを基準にします)


(実際に負荷をかけた状態で感覚を確かめながら調整します)


(左:ITSウェッジを2枚入れた状態。)

下の4つの動画はITSウェッジを使用した調整の前後の乗り手の膝の軌道をスローモーション撮影したものです。とりわけ右側については乗り手自身の体感として「今まで経験したことがないほど膝周りの組織がリラックスした状態でペダリングできている」と絶賛していました。


(右膝・調整前。軌道が安定しない)

(右膝・調整後。)

(左膝・調整前。引き上げ時に車体側に膝を引き込む癖がある)

(左膝・調整後。上記の癖が少なくなっており、軌道も安定している。)

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